《質問》4-4-2ではなく、4-3-3ならアザールをうまく起用できる? 4-3-3時の選手編成はどうなる?

コメント欄に質問があったので回答したいと思います。

『いつも楽しく読ませて頂いています。

オフシーズンなので、更新頻度をもっと多くして頂けると、とても嬉しいです。

アザールのバルサ移籍については同感で、可能性はほとんどないと思います。しかし、アザールはアーセナルファンであることを公言しながら、高額年俸を提示したチェルシーに移籍した過去があるので、必ずしもマドリーを選ぶとは限らないと思います。

チェルシーが移籍を許可するかが重要ポイントで、代わりの選手がマーケットに見当たらない現状では難しいと予測しています。バルサに来るとすれば、デンベレの買取りオプション付き移籍を含めた場合ではないかと思っています。

記事では、4-4-2をベースとした場合で説明していましたが、今期は4-3-3に戻す可能性があると考えています。4-3-3がベースの場合、インテリオールがコウチーニョ、ラキティッチ。左ウィングがアザール、右ウイングがメッシ、センターがスアレス。控えにアルトゥールと(デンベレ)。全く問題ない構成だと思いますが、バケンジさんの意見をお聞かせください。

また、4-3-3をベースとした場合は補強方針が変わってくると思います。その場合の補強選手の見通しや希望なども含めて記事にして頂けると大変参考になります。是非、お願いします。』

貴重なコメントありがとうございます。コメント欄は記事の下部にあります。質問・疑問点だけでなく、思ったことなど何でも書いて頂けるとありがたいです。

 

見解・回答

1で「4-3-3なら左WGにアザールでOKでも、他のところで心配な点がある」

2で「4-3-3をベースに考えるなら補強選手5人+2人のトップチーム昇格」

3で「希望の4-3-3なら、補強選手5人+2人のトップチーム昇格」

4で「まとめ」

について書いています。

 

1、4-3-3なら左WGにアザールでOKでも、他のところで心配な点がある

・アザールは良くても右WGでメッシがおとなしくしているか問題

もしもアザールを獲得したとして

インテリオールにラキティッチ、コウチーニョ

3トップにメッシ、スアレス、アザールにするという話ですが、

個人的には少し陣容を変えた方がいいと思っています。

 

インテリオールにラキティッチ、アルトゥール

3トップにアザール、メッシ、コウチーニョが希望です。

この陣容に変えた理由は2つあります。

 

まず1つ目ですが、

メッシの右WGまたは、サイドを基本とするポジションでの起用は難しいと思っています。

メッシに昔ほどのスピードがないこともあるのですが、

メッシ自身が中央に入ってきてボールに触りたがる習性があるからです。

 

ルイス・エンリケ監督時代のバルセロナは3トップの表現時に、

メッシは右WGで表記されることが多かったですが、

2年目の途中から最後まで実際はトップ下としてプレーしていました。

 

その時に起きる問題はこのブログでも何度も書いてきたのですが、

バルセロナの右の攻撃がほぼなくなってしまうこと

右SBのセルジ・ロベルトが高い位置でボールを受けてもフォローがなく、

ボールを後方か少し後ろのラキティッチに戻すだけで全く前に進みませんでした。

 

セルジ・ロベルトとメッシの距離感があり過ぎて連携が取れませんでしたし、

ラキティッチはバランスをとっていたので前に顔を出すのが難しかった。

ラキティッチが仮に前に顔を出しても2人だけの攻撃の機会が多く、

最終的に後方に下げて、バルセロナの攻撃が左に偏り過ぎたのは大きな問題でした。

 

メッシを右WGのFWで起用したら、この右の攻撃がなくなるのではないか

という問題が発生する可能性が高いように思います。

それならメッシを中央で起用し自由に動いてもらい、

左右から攻撃できるアザールとコウチーニョを配置する方がチームのバランスはいいと思います。

 

アザールは左WGに配置すれば活躍するのは間違いないのですが、

メッシをサイドに置くことに個人的に消極的です。

それならスアレスを外してメッシをCFもしくはゼロトップのように、

中央で起用する方がいいと思います。

 

 

・インテリオールならコウチーニョではなくアルトゥールを優先したい

2つ目は、インテリオールならコウチーニョではなくアルトゥールを起用したいですね。

コウチーニョはチャンスメーカー兼アタッカーで、

アルトゥールはゲームメイカー兼チャンスメーカーです。

 

少し説明すると

ゲームメイカー、チャンスメーカー、アタッカーはバルセロナの4-3-3でいうなら

ゲームメイカー=3列目~2列目(アンカー、インテリオール)

チャンスメーカー=2.5列目~1.5列目(アンカー、インテリオール、ウイング)

アタッカー=2列目~1列目(ウイング、センターフォワード)

で起用することが好ましいです。

 

選手の力量やタイプなどによって起用できるポジションは変化しますが、

コウチーニョは4-3-3なら左WGが最も活躍できるのは間違いないです。

 

コウチーニョは今期のバルセロナでチャンスメーカー兼アタッカーとして、

メッシに次ぐ重要な選手だと判断しているので、

もっとも活躍できる左WGでの起用がいいと思います。

 

バルセロナのインテリオールの仕事は基本ボールを動かすというゲームメイクですし、

それならアルトゥールの方が適任でしょう。

 

コウチーニョもロシアW杯のブラジル代表ではインテリオールでプレーして活躍していましたが、

ブラジル代表とバルセロナでは戦い方も役割も違うのであまり当てにできません。

ブラジル代表のコウチーニョはインテリオールのポジションながら

チャンスメーカーとアタッカーの役割を任せられていました。

 

ブラジル代表はポゼッションを特別重視するチームではなかったですが、

バルセロナはポゼッションを重視するチームということもあってインテリオールには、

ボールを動かせるゲームメーカーであるアルトゥールの方がいいと思います。

 

アルトゥールの実力はほぼ間違いないと個人的に思っていることもあり、

現状のバルセロナではアルトゥールがプレーしないと、

ポゼッションサッカーは難しいと思っています。

「アルトゥールをスタメンから外す=ポゼッションサッカーを重視しない」

と個人的にはみているので、バルベルデ監督がどんな選手起用するかは楽しみにしています。

 

アルトゥールにはマジで期待していいと思いますよ。

活躍はアルトゥール自身にかかっているので保証はできませんが^^

以前に書いたアルトゥールの記事はコチラです。

↓↓↓

アルトゥール(グレミオ所属)獲得がバルセロナにもたらすもの(動画付)

興味があったら読んでくださいね。

 

 

2、4-3-3をベースに考えるなら補強選手5人+2人のトップチーム昇格

・あとはGKとデ・ヨングとウィリアンを獲得し、左SBにどっちを昇格させるか

4-3-3をベースにしたバルセロナの今夏のバルセロナの動きですが、

まずは現実的なお話から。理想的なお話は次のところで。

 

4-3-3ではなく4-4-2で考えたときの記事はコチラです。

↓↓↓

《質問》18/19シーズンのバルセロナが獲得を目指す選手は誰になる?

興味がある方は読んでみてください。

 

放出選手に関しては基本あまり変わらない印象ですね。

GKシレッセン

DFジェリー・ミナ、マルロン、ドウグラス、ディニュ

MFアンドレ・ゴメス、ラフィーニャ、ビダル、パウリーニョ

FWムニル

ディニュとパウリーニョをなにげに追加していますが^^;

変更点がでてくるなら、4-3-3にすると中盤が手薄になりそうなので

ラフィーニャの残留はあるかもしれません。

 

現実的なチームの選手陣容はこうと予想しています。

GKシュテーゲン、ミニョレ?

右SBセルジ・ロベルト、セメド

右CBピケ、ベルマーレン

左CBウムティティ、ラングレ

左SBアルバ、ミランダorククレジャ(バルサBからの昇格)

DHブスケツ、デ・ヨング

右CHラキティッチ、アレニャ

左CHアルトゥール、(ラフィーニャ)

右WGウィリアン、デンベレ

CFメッシ、スアレス、パコ・アルカセル

左WGコウチーニョ、デニス・スアレス

 

補強選手+トップチーム昇格選手は

GKミニョレ?

DFラングレ、ミランダorククレジャ

MFアルトゥール、デ・ヨング、アレニャ

FWウィリアン

に現状ではなりそうです。

 

ウィリアンとデ・ヨングの獲得はまだ正式に決まっていませんが、

両選手ともバルセロナは強引に獲得にいきそうです。

デ・ヨングは欲しいけどウィリアンいる?という感じですが^^;

 

最近のバルセロナの補強のニュースをみていると、

バルベルデ監督の頭の中では4-4-2ではなく4-3-3で考えている気がします

4-3-3でないと、右WGのウィリアンを強引に獲得しにいかないでしょう^^

4-3-3をベースに、4-4-2も起用していくつもりなのかもしれませんね。

 

FWが多いので、スアレスかパコを放出していい気がします。

ウィリアンを獲得するなら、お金になるスアレスは今夏に放出してほしいですね。

スアレスはベンチになるでしょうし、ベンチに置いておく選手ではないですよ。

ウィリアンをベンチに置くのなら、30歳間際の選手を獲得するにはお金をかけ過ぎな気がします。

 

 

 

3、希望の4-3-3なら、補強選手5人+2人のトップチーム昇格

・ポゼッションを強化する中盤の補強は変わらず、4-3-3ならラフィーニャ残留の可能性

まず4-3-3の現実的路線を含む放出希望ですが

GKシレッセン

DFジェリー・ミナ、マルロン、ドウグラス、ディニュ、ベルマーレン

MFアンドレ・ゴメス、ビダル、パウリーニョ

FWムニル、スアレス

ベルマーレンとスアレスを放出に加えて、

中盤に新加入選手が多くなるので計算できる戦力としてラフィーニャの残留が希望。

現実的に4-3-3ならラフィーニャの残留はマジでありそうだと思います。

 

理想的なチームの選手陣容はこうなります。

GKシュテーゲン、ミニョレ?

右SBセルジ・ロベルト、セメド

右CBピケ、デ・ヨング

左CBウムティティ、ラングレ

左SBアルバ、ミランダorククレジャ(バルサBからの昇格)

DHブスケツ、ラビオ

右CHラキティッチ、アレニャ

左CHアルトゥール、ラフィーニャ

右WGデンベレ

CFメッシ、パコ・アルカセル

左WGコウチーニョ、デニス・スアレス

 

補強選手+トップチーム昇格選手は

GKミニョレ?

DFラングレ、デ・ヨング、ミランダorククレジャ

MFアルトゥール、ラビオ、アレニャ

FWなし

 

最も活躍が心配なデンベレの部分はいざとなったら、

デニス・スアレスとラフィーニャでカバーですね。

ラフィーニャがいるとWGと中盤で起用できるのが助かる^^

 

ウィリアンではなくラビオの獲得が希望ですが、

ラビオはよく動向が分からないので、獲得が無理そうなら今夏は撤退でいいと思います。

来夏にはパリとの契約が切れるので、来夏に少し年俸アップした金額でオファーしてタダで獲得したいですね。

 

ラビオが来なかったら20人体制でいいと思っており、

デ・ヨングは一応CBにしていますが、中盤でも起用できるので、

デ・ヨングは出場機会を得るという意味で、様々なポジションをやらせればいいのかなと。

加入1年目の選手には難しいかもしれませんが、頑張ってくれ^^

 

基本は現状のバルセロナの補強路線でいいと思っていますが、

ウィリアンいる?ということだけですね。

こんな補強をするならグリーズマン獲得失敗がメチャクチャ悔やまれます^^;

 

また、EU圏外選手の問題も解決したこともありラビオ獲得失敗時は、

マルロンかジェリー・ミナのどちらかを残留させても面白いかなと思います。

個人的にはマルロン推しなのでプレシーズンをみて残留させてみていいと思いますが、

バルベルデ監督も頑固そうな性格なので、考えを変えさせるのは難しそうですね^^;

 

 

 

4、まとめ

・4-3-3のシステムならメッシを中央のCFで起用する方がいい

・現実的なバルセロナの補強は悪くないが、ウィリアンいる?

・希望的ならウィリアンを獲得せずラビオ獲得に力を入れる

 
 

4 Responses to “《質問》4-4-2ではなく、4-3-3ならアザールをうまく起用できる? 4-3-3時の選手編成はどうなる?”

  1. FC より:

    ローマと合意から一転、マウコムの獲得でボルドーと合意したでてますが、マウコムはどうゆうポジションで、使うと思いますか、又フォーメーションを4ー3ー3に戻すのでしょうか あとマウコムはバルセロナに合いますかね?

    • バケンジ より:

      「FC」さん、コメントありがとうございます。
      質問のほう回答させていただきました。ご確認ください。

      マルコムは
      4-3-3なら右WG
      4-4-2なら右SH
      で起用されると思います。

      バルサのフォーメーションは4-3-3に戻すのかもしれませんね。
      マルコムはサイドアタッカーという印象なので、
      4-3-3と考えれば補強はうなずけます。

      マルコムはバルセロナでも活躍できると思いますが、
      多少の時間はかかりそうです。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

  2. CM より:

    記事にて質問に回答して頂き、ありがとうございます。とても参考になりました。ただ、これまでの補強や現在の補強候補は未来への投資が主体なので、ファーストチョイスのスタメンに上積みがないことが多少気掛かりです。

    メッシのポジショニング問題は同感です。スタートがどこのポジションでも、結局同じ中央のエリアでプレーしちゃうんですよね。

    個人的には、4-3-3でメッシCFが安定して強いと考えていますが、フィジカルの強いチームがゴール前にバスを停めた場合、打つ手なしになります。バス対策としてバランスが取れるのが、右ウイングにメッシだと思います。しかし、どの監督もメッシを右サイドに留められないのが問題ですね。

    現在のフォーメーションは、昨シーズン最初のマドリー戦後半から継続している4-4-2フラットです。事実上は、4-4-1-1でメッシがフリーマンのフォーメーションです。グリーズマンを獲得していたら、メッシ、スアレスとローテも可能でしたが、今のスカッドではメッシとスアレスの代役不足なので、シーズン通して同じ戦い方は難しいと思います。4-3-3との併用が現実的ですが、どちらをメインでいくかは、シーズンが始まってみないと分からないですね。

    あとは、スピードで抜き去るタイプのマルコム加入が急遽決定しましたので、同い年のデンベレの使い方が気になっています。どちらかが活躍すれば良いという考え方なのか??

    ただ、アルトゥールが契約前倒しで移籍金追加、ラングレが契約交渉できずに契約破棄料の一括払い、マルコムが合意後の強奪でローマが訴訟検討….. 交渉が下手過ぎて、敵を増やしてばかりです。唯一の救いは、バルサにしては珍しく、移籍金が適正金額なことだけですね。本当に、ペップ・セグラが元凶のような気がしてきた….

    一応、ジェルソンの件があるので、ローマにはあまり怒らないでほしいところですが….

    アルトゥールに関しては、バケンジさんの見方とは少し違って、ゲームメーカー兼チャンスメーカーというよりは、ボールにたくさん触ってリズムを作る純粋なプレーメーカーの印象です。タイプとしては、若干推進力のあるチャビと見ているので、バルサのスタイルに合うと感じています。もちろん、近年で一番の補強になってくれると期待しています。しかし、4-4-2の中盤の底では守備強度に不安を感じることや、22歳手前の中盤選手が初年度からバルサの中盤レギュラーを獲ることが困難なことから、少なくとも今シーズンはローテーションの一員との見方です。

    補強候補のラビオとデ・ヨング獲得は賛成です。ラビオのポジションはアンカーではなく、一つ前になると思いますけど…. デ・ヨングは獲得してもほとんど出番がなさそうなので、アヤックスに残る方が本人のためではないかと思っています。

    • バケンジ より:

      「CM」さん、お礼のコメントありがとうございます。

      現状のスタメンはメンバーが揃っており、
      誰かが割り込むのは難しい印象ですが、
      主力のイニエスタとパウリーニョが抜けたこともあり、
      計算できる即戦力の確保にこれから動くのかもしれませんね。

      メッシをCFにすると相手の最終ラインを下げれるのかも問題で、
      相手のCBが積極的に前に出て守備をされると
      より中央のスペースがなくなることも懸念されます。

      バルサフロントの交渉下手によるお金の面は
      バルサにダメージがあるだけなのでいいですが、
      モラル的に他のクラブの信頼を失っており、
      クラブのイメージを下げているのは問題ですね。

      アルトゥールは単純に楽しみです!
      近年の補強で最も期待感がもてる選手ですよ。

      ラビオもデ・ヨングもスタメンを確約できないことはかわいそうですが、
      将来性があっていい選手なだけに欲しいですね。
      バルベルデ監督が今シーズンはローテーションを積極的に行えば、
      ある程度の出場機会は確保できそうですが^^;

      マルコムについての質問は記事でお答えします。

      またのコメントお待ちしております。
      これからもよろしくお願いします。

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